プリウス

プリウス30系の整備モードで走行した時の注意点は?

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整備モードとは?

プリウス30の整備モードとは、動力を強制的にエンジンのみに切り替え、連続運転を実現する仕組みのことです。

シフトレバーを引いて、ブレーキを踏まない状態でプッシュスイッチを2回押すと、オレンジ色のランプが点灯します。

そこでシフトレバーをPレンジに入れ、アクセルペダルを2回踏んで全開にします。

更にシフトチェンジ操作があるので、ブレーキを左足で踏んでおくと後が楽です。

シフトレバーをNレンジに入れ、アクセルペダルを2回全開にしましょう。

次にシフトレバーをPレンジに戻し、もう一度アクセルペダルを2回全開にするのが、整備モードに入る為の基本操作です。

整備モードに移行すると、画面にメンテナンスモードという英語の表示が表れます。

IGスイッチをオンにすることで、エンジンが始動状態になれば成功です。

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主な使用目的

使用目的はモード名の通り、整備時のチェックに使用する点にあります。

エンジンの動作に異常はないか、音や回転数を確かめる為にも使用されます。

設計や車検においては、マフラーから出る音量の測定や、COの値をチェックする目的にも使います。

手順通りに操作を行えば、誰でも試せるのがこの整備モードなので、一般的なユーザーでも興味本位で遊べます。

勿論、整備モードの仕組みや本来の目的を理解した上で、安全を確保してから試すのが原則です。

しかし、裏技的でワクワクさせるのも事実ですから、興味を抱いたら安全対策と自己責任を踏まえて試せます。

通常モードでは把握しきれない、プリウスの特性が理解できるようになるので、そういった目的でも整備モードが活用されます。

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車検では

車検のシーンでは、マフラー音とCOやHC値の測定が主な使用目的です。

エンジンの状態把握にも役立ちますし、微妙な調整の際にも整備モードに入ります。

他にも、スピードメーターでのテストや、ダイナモメーターでの試験に使用するケースもあります。

プリウスの状態チェックが、車検における整備モードの主目的ですから、どちらかといえば数値測定で活用する場合が大半です。

ただ、特殊なモードでプリウスのエンジン状態を把握できるので、車検の担当者にとっては重要で役立つモードです。

これがないと仕事にならない、そのようなケースも少なからずありますから、整備モードは車検の為にあるといっても過言ではないでしょう。

当然ながら、他の状況でも使用されることはあるので、車検の専売特許ではないのは明白です。"

一般整備では

一般整備でも、基本的に整備モードは車検と同様の使用目的になっています。

車検の担当者が使う機能を、街の整備工場も使えるので、こういった場面でも必要に応じて整備モードに入って調整します。

また、プリウスをチューニングして欲しい、あるいはカスタマイズの要望などでも、整備モードが活用されることがあります。

本来の目的は、あくまでも車両の状態把握と調整にあるので、カスタマイズは例外的な用途だといえます。

それでも、幅広く役立つ機能なのは間違いありませんから、整備工場や一般ユーザーの間でも使われているわけです。

整備モードは、通常とは異なる特殊な状態になるので、この状態に入った場合は注意して操作することが大切です。

整備モードで走行した時の注意点

整備モードの状態で路上を走行すると、いわゆるトランスアクスルを破損するリスクが高まるので要注意です。

一方で、整備モードの解除にはイグニッションのオフ操作が必要ですから、この状態に入る前に操作方法を確認しておきましょう。

ツールで整備モードに入っている場合は、イグニッションがオンのままだと、ツールのコネクタを外してもオフにはならないです。

4WDタイプの車においては、ブレーキ制動力の試験を行う時に、一端解除してオフの状態で試験をする必要があります。

整備モード中は、ダイアグコードが認識される状態でもマスターウォーニングの点灯を行いますが、マルチセンターディスプレイに異常表示はなしです。

点検が必要な時には、重要な異常を見落としてしまう恐れがあるので、通常モードでももう一度チェックする注意が必要です。

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操作手順1 DLC(車両側コネクター)にツールを装着

プリウス30系には整備モードと呼ばれる物があり、主に車検時にマフラー音量測定やCO・HC測定等などを行う時に利用します。

もちろん、個人でもきちんとした手順を踏めば整備モードに移行させる事は可能ですが、カー用品店などで販売されている整備モード移行ツールを使えばより安全です。

まずは、きちんとサイドブレーキを掛けて安全を確保してから、市販されている整備モード移行ツールをプリウスの運転席のステアリングコラムの下側にあるDLC(車両側コネクター)に装着します。

これを装着する事で、シフトPポジション時、エンジン強制アイドリングやTRC(トラクションコントロール)、リアモーター制御がシャットダウンされます。

操作手順2 パワースイッチを2回押す

ツールを使わずに手動で行う場合は、サイドブレーキを掛けた状態でブレーキを踏まずにプッシュスイッチを2回押してオレンジ色の点灯状態にします。

その後、シフトレンジをPにしてアクセルペダルを2回思いっきり踏んでアクセル全開にします。ここからシフトチェンジする事になるので、ブレーキを左足で踏んでおくと後々の操作がしやすくなるでしょう。

そして、シフトレバーをNに入れて先程と同様にアクセルペダルを2回踏み込みます。今度はシフトレバーをPに戻して前回と同様の操作をします。

ツールを使う場合はプッシュスイッチを2回押す以外の操作は基本的に不要です。

ここで整備モード移行に成功していればディスプレイにメンテナンスモードという表示が現れます。

もし現れなければ、工程に時間が掛かり過ぎているか手順を間違っているかのどちらかの可能性が高いです。

操作手順3 2WD整備モードに移行

プリウス30系の整備モードは基本的は2WDによる物です。

これは、スピードメータ-テスター、2輪シャシダイナモメーターなどで前輪のみを回転させる検査を行う時は、2WDの状態じゃないと正しい検査が測定出来ないからです。

メンテナンス状態に移行すると、自動的に2WDによる整備モードに移行します。

生産時期や細かい仕様の違いによっては、ハイブリッドシステム警告灯が点灯もしくは点滅し、同時にメンテナンスモードと表示されますが、これは検査などをする上では問題ありません。

ここまで来れば2WD整備モードに移行となり、停車中でもエンジンが掛かる状態となり、車検時の検査に必要な様々なデータを収集出来る体制が整います。

操作手順4 ブレーキペダルを踏みながら、パワースイッチON

ブレーキペダルを踏みながらパワースイッチをオンにすると、READYランプが点灯してエンジンの連続運転が開始されます。

この状態でのアイドル回転数は約1000rpm~1300rpmとなっています。

このメンテナンスモードでは、エンジン回転数と排気ガスの測定、マフラーの音量測定、スタック時の強制エンジン起動などです。

なお整備モードに移行するとエンジンが連続運転状態になるので、ハイブリッドカーのプリウスの肝とも言える、ECO MODEとEV MODEの2つのモードへの切り換えが制限され利用出来なくなります。

当然ながら燃費は悪くなるので、このままの状態で走るのはあまり現実的ではありませんので走らない方が賢明ではあります。

操作手順5 2WD整備モード(MAINTENANCE MODE)の解除は、パワースイッチOFF(IG-OFF)にします。

2WD整備モードを解除するには、パワースイッチをオフにします。

このようにプリウスはエンジンを切る事によってメンテナンスモードが終了する仕組みになっています。

ただし、ツールをパワースイッチがオンになった状態でコネクタを外しても解除する事は出来ないので注意が必要です。

なお、一応整備モードのままでも走行は可能と言えば可能ではありますが、そのまま走行すると燃費とスペース効率をアップする事に寄与しているハイブリッドカーの根幹とも言えるトランスアクスルが故障してしまうので、必要な整備が終わったら直ぐに整備モードを解除しましょう。

ここで紹介した整備モードは整備工場などで行う事を前提としており、個人が行うのはあまり現実的ではありませんが知っておいて損はありません。

まとめ

今回は、プリウス30系の整備モードで走行した時の注意点についてお話しました。

目的は、整備時のチェックに使用する点です。

一般の人にはなじみが無いものですが操作を覚えられれば実施は簡単です。

必要に応じて行なってみてください。

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