プリウスのメーターにハイブリッドシステムチャックの表示がされた
どんなに購入した時は新しくても、使い続ける中で劣化して行きます。
プリウスの異常は前触れもなくやってきます。走行中に急にメーターに「ハイブリッドシステムチェック」と点灯するのです。大きな変化ですし、「ピイー」という音もするので気が付かない方はいないでしょう。
高速道路などすぐには止まれないような場所を移動中だと特に焦ってしまうでしょうが、前兆のようなものはなく本当に突然なので、このような状態が起こりうることを知っておいてある程度覚悟しておいた方が良いかも知れません。
ただし、21年から23年辺りのプリウスを持っている方に多い症状なので、それに当てはまらない方はこのような経験はしないままになることも多かったりします。
ハイブリッドシステムチェックの点灯はプリウスの重大な故障?
異常表示があるのですからこのままにしておくのは落ち着かないはずです。
ただ、プリウスにとって重大な故障と言うわけではなく騙しだましで乗る方法も無いわけではありません。
たとえチェックランプが付いたままでも気にしなければいいのです。しかし常に警告灯点灯中だと素人には恐ろしい限りですし、何より集中して運転できないというならこのチェックを消すようにすることをおすすめします。
決して安くはありませんが、これが原因で集中力を欠き大事故を起こしてしまうことを思えば安いものです。
ではなぜ、それほどでは無いにも関わらず点灯するのでしょうか。このプリウスの「ハイブリッドシステムチェック」の表示とは何を意味するのかを見ていきます。
プリウスのメーターに「ハイブリッドシステムチェック」が点灯する原因とは?
「ハイブリッドシステムチェック」というのは、簡単に言うとハイブリッド走行用のバッテリー・と言うことは高い方のバッテリーが駄目になったと言うことです。
普通の車だとエンジンルームに有るはずのバッテリー、プリウスだとトランクルームに入っていてエンジンを掛けたり音楽を聴いたりヘッドライトを点けたり、そんな時に活躍しているのです。
そしてもう一つ有るのがHVバッテリーですがこれはフロントのモーターを回すための物で後ろの座席下あたりに装着されているものの一部が劣化するとほんの一部にも関わらず異常事態表示が出てしまいます。
その部分だけを外して交換してということは出来ません。ちなみに、すべてのプリウスで発生すると言うわけでもなく、点灯するかどうかは運です。
ハイブリッドシステムチェックを消す方法その1 TOYOTAディーラーに行き、消してもらう
運が悪かった方はしょうがないのでTOYOTAのディーラーに行きましょう。
17万円から20万円くらい支払えば修理してもらうことが出来、ハイブリッドシステムチェックの点灯を消してもらうことができます。
20万、かなり大きな金額です。たとえ車検を通したばかりであってもまだまだ愛車を手放したくない・乗り続けたいと思っている方でも関係なくやってくる異常ですから泣きながらも支払うしかないのです。
と言っても直してくれるというよりも点灯しないように消してくれるだけです。
他の部分の異常かどうかは調べてくれますが、HVバッテリーに原因があった場合にはとりあえず様子を見ましょうという対応、これで半年くらいは点灯しないで済むケースもあれば数時間後にまた点灯してしまうこともあります。
ハイブリッドシステムチェックを消す方法その2 バッテリーを外してリセットする
ある程度車についての知識を持っている方であれば、工具さえあれば高い費用を払わずとも直すことが出来ます。
かなり邪道な方法ですし、もしもそれ以外の部分に問題があった場合には大変なことになるのでやるかどうかは自己責任となります。
その方法は簡単で、バッテリーのマイナス端子側をスパナなど10ミリの工具を使用して外します。
そのまま10分程度放置しておくと、車内の電装品がすべて初期化されるのです。
その結果、あっという間に解決です。
ただカバーを外すのは意外と手間がかかりますし、バッテリーを置いてあるスペース自体が狭いので作業しにくいという欠点もあるでしょう。
せっかく直してもらったのにあっという間にまた点灯してしまったという時など試してみましょう。
ハイブリッドシステムチェックを消す方法その3 専用テスターにて自分で消す
トヨタのプリウスには、ハイブリッドシステムチェックというシステムが搭載されています。
ユーザーをアシストする便利なシステムですが、一方で鬱陶しいと感じたり、面倒だと感じたりするユーザーなども多いようです。
そのような場合には自分でハイブリッドシステムチェックを消す方法もありますので、積極的に試してみてください。
ハイブリッドシステムチェックを消す方法その3は、専用テスターにて自分で消すという方法です。専用のテスターがあれば比較的誰でも簡単に作業を行うことができますので、ぜひとも体験してみることをおすすめします。
必要な道具は専用テスターですが、インターネット通販を利用すれば簡単に手に入れることができるでしょう。
ハイブリッドシステムチャックの診断時間は?
ハイブリッドシステムチャックの診断時間は、数分から数時間程度です。
チャックを行うためには複雑な手続きが必要になるのですが、プリウスには優れたCPUを有する高速コンピューターが搭載されており、複雑なチャックプログラムを瞬時に実行することを可能としています。
プリウスは近年における人気ナンバーワンの自動車ですが、それはこのような優れたハイブリッドシステムチャックの搭載が理由のひとつとなっているのです。
ただし実際にはそのことに気が付かずに、見た目のデザインや燃費性能にひかれてプリウスを購入するユーザーが増えています。
実際に購入した後でプリウスのすばらしさに感心して、その後も愛用するユーザーが多いのです。
ハイブリッドバッテリーの交換費用は?
ハイブリッドバッテリーは基本的にメンテナンスフリーで、交換は不要だと考えても大丈夫です。
ただし走行距離が極端に多い場合や、偏った使用環境(短距離の利用しかしないなど)の場合にはバッテリーの劣化が進行する可能性がありますので、交換に必要な費用についてもあらかじめ検討しておくことが必要だといえるかもしれません。
プリウスのハイブリッドバッテリーの交換は、購入したディーラーに相談してください。費用の詳細などは車両の発売時期やグレードにより異なりますが、とりあえずは20万円から50万円程度を目安にしましょう。
できるだけ安くハイブリッドバッテリーを交換したいという場合には、廃車になったプリウスのハイブリッドバッテリーを再利用するのが良いでしょう。
プリウスのハイブリッドバッテリーを交換する
プリウスのハイブリッドバッテリーを交換する作業は、半日から1日程度で完了します。
完了後は通常通り、プリウスを走らせることが可能です。ただし交換したばかりのハイブリッドバッテリーは100%の力を発揮するまでにある程度の時間がかかりますので、まずは焦らずに慣らし運転を行うようにしましょう。
1週間程度慎重な運転を心がければ、ハイブリッドバッテリーの調子はずっと良くなります。
1か月後にはこれまでと同じように、自由にプリウスの運転を楽しむことができるはずです。
さらにエンジンオイルやミッションオイルの交換などもあわせて行うようにすれば、さらに快適な運転を楽しむことができますし、プリウスの寿命を延ばすためにも効果的となります。
修理費用が高いと感じるなら査定も検討
プリウスは一般の自動車よりも構造が複雑であるため、維持費や修理費用が高くなるというデメリットがあります。
修理費用が高くて困っているという場合には、売却して別の自動車に乗り換えることを検討してみてはいかがでしょうか。査定を検討する際には、まずはインターネットの一括査定サイトを利用するのが便利です。
車種やグレードや年式や走行距離などの基本的な条件を入力して申し込むだけで、複数の自動車買取会社による査定額を確認することができます。
サービスは基本的に無料で利用することができますし、査定を依頼したからといって必ずしも売却する義務はありませんので、まずは気軽に試してみましょう。その他には購入したディーラーに相談するという方法もあります。