カギの場所
プリウスの鍵はモデルによって異なります。
初代は昔ながらの穴に差し込んで、手で回してエンジンを始動させる仕組みでした。
2代目20系から、従来の鍵の代わりに、スマートキーになっています。
ただ2代目だけが独特で、3代目以降のようにスタートボタンを押せばすぐにエンジンがかかる仕組みではなく、スタートの横についている鍵の差し込み口の中に鍵を差し込まなければ、エンジンが回らない仕組みになっています。
鍵を置く場所のような役割を担っているのかもしれませんが、鞄から取り出すのが面倒と思う人もいることでしょう。
3代目30系以降は、鞄の中に鍵を入れたままでもスタートボタンを押せば、すぐにエンジンを始動させることができるようになりました。
もう鍵のかけ方も、通常の穴に差し込んでという使い方は年期の入った使い方になるのでしょう。
エンジンのかけ方
プリウスに初めて乗った人は、どのようにエンジンをかけたら良いのか戸惑う人も多いことでしょう。
通常の車のように鍵を回して始動させる方法ではありません。
というのも鍵を回す部分が何もないからです。
その代わりに青く輝くボタンがあります。
これを押せば始動させることができるのだろうと予想はすることはできますが、最初は緊張する人が多いようです。
ただボタンを押すだけではだめで、ブレーキペダルを踏んだ状態で押さなければなりません。
これで準備状態です。
音が何も聞こえないので、エンジンがかかっていないのではないかと思ってしまいそうですが、アクセルを踏み込むと、勢いよくかかります。
この間が初めての人には新鮮な驚きでした。
これが普通の感覚になると良いですね。
発進の操作
スタートボタンを押して準備状態にすれば、いつでも発進させることができますが、まずシフトレバーをDレンジに入れます。
すると自然にパーキングボタンが解除されます。次にパーキングブレーキを解除してアクセルを踏みます。
そして、ほぼ同時にエンジンが動き出します。
初めての方は突然エンジン音と振動が起こるので、びっくりさせられるかもしれません。慣れればとても簡単なのですが、慣れるまで間違えやすいのが、前進と後進のポジションです。
ドライブのポジションは一番下にあり、バックは一番上にあります。これを逆に操作してしまうことが少なくないのです。
後ろに下がろうと思ったら前に進んでひやっとしたという経験をする方も多いようです。
プリウスを購入するとこのような知らないことに多くあたります。
停車時にNレンジは使わない・下り坂では Bレンジを使う
初めて運転する時に戸惑ってしまうのが独特のシフトレバー操作です。
オートマに熟知した方でもハイブリッド車のプリウスの操作は戸惑う事が多いです。
プリウスは停車時にNレンジはほとんど使うことがありません。
通常の車であれば、エンジンをかけたまま車を停車させるとき使うのですが、プリウスではPレンジを使います。
そうすればエンジンはかかったままの状態で、車を安全に停止させることができるのです。
これはとても優れた機能でまた便利でもあります。それと同時にBレンジもあまり使うことがありません。
これは後進という意味ではなく、エンジンブレーキを作動させるときに使用しますが、このような便利なものが付いているにも関わらずあまり使う必要がないのは、充電機能がある回生ブレーキがついているいからです。
これが代わりになるのです。
もちろん、山道の下り坂を走るときは有効に活用すると良いでしょう。
パーキングブレーキの設定・解除
まず最初にプリウスのシフトの意味を把握してしまいましょう。
それぞれの使用目的がわかれば良いですね。
最初はPポジションになっているかと思います。
車を止めるときは、Pレンジに入れた上でエンジンを切り、最後にパーキングブレーキを踏み込みます。
パーキングブレーキはレバー式ではなく踏み込み式となっており、フットブレーキの左側にあります。
それをぎゅーっと深く踏み込むとかかり、もう一度踏むと解除される仕組みとなっています。
レバー式に慣れている人にとっては、最初少し戸惑うかもしれませんが、慣れてくると意外なほど便利に感じることでしょう。
ただ目に見えないので、解除するのを忘れたまま車を発進してしまいやすいという欠点があります。
レバー式でも解除をするのを忘れてしまうことはありますが、目で見るとレバーが上がっているのがわかるので、踏み込み式よりもわかりやすいのです。
ブレーキは操作を間違えないように注意しましょう。
シフト操作の基本
プリウスのシフトレバーは通常のオートマチックセレクターレバーと異なり、ホームポジション式シフトレバーです。
ブレーキペダルを踏むと同時にエンジンのプッシュスタートボタンを押し、ONになると操作可能となります。
走行時はDに入れることで前進し、Rでバックします。
シフトレバーのサイドに配置されているPボタンを押すとランプが点灯し、この状態でパーキングブレーキがONとなります。
解除はもう一度Pボタンを押し、ランプが切れるのを確認します。
基本的な操作は従来のセレクターレバーと同様ですが、レバーの位置が常に元の位置に戻るのです。
近年は輸入車でも同様のホームポジションシフトレバーが採用されており、場所を取らず簡単操作が可能という利点がいうあるようです。
シフトポジションの意味
シフトレバーには、B・R・D・Nの4つの文字が表記してあります。
Dはドライブレンジで、走行(前進)時に使います。
Rはリバースの意味で、バック(後退)時に使用します。
Nはニュートラルで、ギアが抜けた状態で、アクセルを踏み込んでもエンジンが空転します。
通常はNレンジを使用することは少ないです。使わないのがおすすめです。
Bはブレーキの意味で、エンジンの回転数が自動的に増し、強めのエンジンブレーキが掛かる為、下り坂でフットブレーキの補助としてエンジンの回転数を制御し、従来型セレクターレバーの2(セカンド)やL(ロウ)の役割を成します。
シフトレバーの横に配置されたPボタンはパーキングブレーキの作動ボタンです。
パーキングブレーキのパイロットランプが点灯するとパーキングブレーキが作動し、パイロットランプが消えるとパーキングブレーキ解除となります。
シフトのホームポジションについて
プリウスのシフトレバーにはホームポジション式が採用されていますが、このホームポジションとは、常にその位置に戻るという意味です。
どのレンジにレバーを移動させても、手を離すことでホームポジション(●の位置)に自発的にレバーが戻ります。
レバーが常にホームポジションに戻るため、スピードメーター横のインジケーター部分に現在のシフトポジションが表示されます。
従来の考え方から言えば、確認がし辛いと考えがちですが、運転時の視線移動を減らし、安全運転に心がける配慮がされています。
3代目モデルよりホームポジションシフトレバーが採用され、4代目でも形状や配置箇所の違いがあるものの同様の操作で自動車の駆動に繋がります。
ご利用中のドアのロック・開錠
プリウスのドアロックはキー(送信機)を持った状況で、運転席或いは助手席ドアのグリップ内側解除センサー部にタッチするとロックされていた状況が解除になりドアオープンできます。
走行時に南京錠のマークが書かれたドア施錠スイッチを押すとすべてのドアロックが可能となり、降車時には解除スイッチ側を押せばロック解除となります。
上級グレードの場合、一定速度に達するとすべてのドアが自動施錠します。
送信機自体にも施錠スイッチと解除スイッチがあるため、これを押すことでドアオープンとロックが可能となります。
送信機は離れた場所から操作するためのものです。
サイドミラー格納と連動にすると、施錠時にハザードランプの点灯と共にサイドミラーが電動で格納します。
給油方法
プリウスの燃料タンク容量はEグレード38リットル、それ以外のグレードで43リットルです。
最近はセルフ給油スタンドが多いため、自身でセルフサービスにて給油する人が多いです。
給油方法は他のガソリン車同様、フューエルリッドを運転席給油レバーでオープンし、燃料タンクキャップを左回しで弛めます。
キャップはリードで繋がっており、閉め忘れ防止策がされているため、給油の邪魔にならないように、リッド内側に備わったフックに引っ掛けます。
フューエルガンをストレーナーに挿入し、引き金を引くと燃料が出ます。
フューエルガンの先端のセンサーに燃料が付くと自動でストップするため、満タンのサインとなります。
キャップとリッドをしっかりと締めます。