プリウスで燃費が悪い時の原因とは?
プリウスの燃費が悪くなったときの主な原因として、バッテリーの劣化が挙げられます。
現代のハイブリッド車のバッテリーは進歩しているとはいえ、経年劣化でバッテリーの充電や放電といった働きが弱まっていくにつれて内部で電気を作り出す効率が悪くなっていき、それが原因でガソリン駆動に頼らざるをえなくなってくるという流れです。
他にも日常的な運転による燃費も悪化もあり、エンジンがかかってからゆっくり発進している場合は燃費が悪化します。
ある程度までエンジンの回転数を上げなければ効率の良いバッテリーの蓄電ができなくなるためです。
また、曲がり角などによる急な減速も原因のひとつで、減速の際はバッテリーの劣化を防ぐためにもできるだけゆっくりと速度を落としていきましょう。
トヨタ プリウスの実燃費はどのくらい?
トヨタプリウスはハイブリッド車のため、車体の大きさに比べて一般的なガソリン車と比較すると燃費が良いとされています。
トヨタプリウスのカタログデータに記載されている燃費は37.2km/Lから40.8km/Lとなっていますが、実燃費ではおおむね22km/Lから最大でも30km/Lを下回るというのが主な評価です。
運転の仕方によっては上記の実燃費をさらに下回ることがあったり、逆に上回る場合もありますが、トヨタプリウスの平均の実燃費は約24km/Lと言えるでしょう。
最新の型番となって内部のバッテリーなどが改善されたため、ひとつ前の型よりも実燃費は向上したという評価が多くなっている一方で、カタログデータの値と大きく離れているという評価もあります。
カタログ燃費のカラクリとは?
カタログ燃費は車を選ぶ際の基準のひとつとなっていますが、実際のカタログ燃費と実燃費は大なり小なり異なっています。
カタログ燃費の測り方はJC08モードというもので、実際の走行に近い速度と環境などで対象の車の燃費を測定します。
一方で、走行などによる運転方法や環境は車にとって理想的な測定の仕方であることが多く、そのため現実的な悪路やゆるやかな渋滞などによる加速と減速の繰り返しといった日常的な現象とは異なる環境で測定しているというカラクリがあるのが特徴です。
そのため、運転手のそれぞれの癖や使用する環境などの違いにより実際の燃費はカタログ燃費よりも低くなる現象が起きます。実燃費はカタログ燃費の6割程度と評価されている原因のひとつでしょう。
トヨタ プリウスの燃料タイプ別・平均燃費は?
トヨタプリウスはマイナーチェンジやフルモデルチェンジをし、その度ごとに内部の駆動系やバッテリーの設計変更などが行われ燃費は改善していっています。
プリウスは現在ツーリングセレクションハイブリッドという燃料タイプと、プレミアムハイブリッドという燃料タイプの2つの型を主に販売しており、排気量はどちらも1800ccです。
一般的な型とされるツーリングセレクションタイプの平均燃費は約24km/Lとなっており、実燃費の最大値ではおおむね26km/L程度となっています。プレミアムハイブリッドタイプの平均燃費は約25km/Lとされており、最大値では28km/Lという値です。
また、プレミアムハイブリッドの型には四輪駆動もあり、その型の平均燃費は約22km/Lとなっています。
燃費だけではない新型プリウスの魅力
一般的なガソリン車と比べて燃費が優れているハイブリッド車のプリウスの魅力は他にもあり、実用性だけではない車内空間の広さや乗り心地、そして走行性能といったものが挙げられます。
また、型が更新されるにつれてユーザーからの評価をメーカーが受け止め改善されていった運転席のシートなども魅力のひとつと言えるでしょう。
運転中の腰や筋肉などへの負担を極力減らす設計が追及されており、長時間の運転でも疲れにくいというドライバーにとって非常に重要なポイントを押さえているのが新型プリウスの魅力であり特徴となっています。
他にも視界の邪魔になるワイパーを見えないように工夫していたりと、細かな点でユーザー目線に立っているのが新型プリウスの魅力です。
渋滞の中での燃費は?
渋滞中は短い距離をノロノロとゆっくり走ることになります。
時に車列が一向に動かなくなることもあるので、その分燃費は落ちることになります。燃費は燃料1リットルあたりでどのくらいの距離を走ることが出来るのか、その数時をあらわしたものです。
渋滞中は進む距離が極端に短くなるだけでなく、その間にカーナビやエアコン、ステレオなどをフル稼働している状態となるので当然燃費は下がっていく一方というわけです。
もちろん、車種やエアコンの使い方などによっては燃費の減り具合を調整することはできますが、その数字をあげることはまずできません。
渋滞にはまるまでにどれだけの燃費を稼ぐことができるのかがより大切になっていくというわけです。
高速と一般道での燃費の違いは?
高速道路と一般道では燃費に違いは出てくるのでしょうか?地域によって多少の差はあるものの、高速を出すのが得意な車であれば当然高速道路の方が燃費の数字が良くなっていきます。
逆に、一般道であれば信号待ちや急な工事など、車の進行が止まる自体が頻発するため、燃費は低くなっていきます。急発進や急停止を避けるなどして燃費を稼ぐことはできますが、高速道路のようにはスムーズにいきません。
逆に小型車や軽自動車の場合には低速での走行が得意なので、その分一般道の方が燃費が伸びやすくなります。
自分の乗っている車がどちらのタイプなのか、その見極めも大切ですし、何よりもアクセルやブレーキの踏み方を注意して燃費を消費しないように工夫していくことがポイントとなっていきます。
登り道での燃費はどうなる?
上り坂では基本的にどの車も燃費が下がってしまいます。
短い距離だったとしても、上り坂では強くアクセルを踏むことになります。
その分エンジンをふかす、つまりは燃料を消費していくことになるので、当然燃費は下がっていくというわけです。
軽自動車や小型車であればそもそもの馬力が弱く燃費が悪化しやすくなりますし、多少馬力のある車でも平坦な道に比べるとエンジンに負荷がかかることに違いはありません。
山道や峠を越える際には燃費が多少落ちてしまうことがあるという点はどの車の場合でも覚えておくに越したことはありません。
長距離運転というのであれば多少燃費を稼ぐことが出来ますが、中にはそうでない場合もあるので注意が必要です。
山道で実感するハイブリッドの強み
山道では一般的なガソリン車に比べてハイブリット車の強みが顕著にあらわれます。
上り坂では燃費が多少落ちてしまうのはどちらの車でも変わらないことですが、下り坂に関しては違いがでてきます。
ハイブリット車の場合、モーターの回転数に応じて蓄電がなされていきます。
下り坂でアクセルを踏むことなく蓄電が出来る、その結果燃焼をほとんど使うことなく車が運転するための動力を得ることができる、燃費がアップしていくというわけです。
ガソリン車であれば上り坂でも下り坂でも燃料を使うことに違いはありませんし、下り坂だけで劇的に燃費が上がることもありません。
そう考えるとハイブリット車はガソリン車の燃費が落ちやすいタイミングで本領を発揮することが分かります。
プリウスの燃費向上テクニックは?
プリウスの燃費を向上していくためには、アクセルを踏む際のモーターとエンジンの使い分けが大切です。
エンジンをかけて発進する際にはモーターを高回転にした方が燃費は向上しやすくなります。
ある程度スピードが出てくればエンジンを意識的に止めてモーターを使って走ります。一般道のように低加速で走行する場合にはこの走り方がベストです。
逆に高加速が必要な時はエンジンを使って走る方が向いています。
インジケーターの目盛りを逐一チェックして、その使い分けをすることで着実に燃費は向上していきます。
また、バッテリーの目盛りが3つ以下になった時には停車中もエンジンが稼働します。
走行中に意識的にエンジンを使って蓄電を行うなどの工夫でも燃費が落ちる心配はなくなっていくわけです。