今回、クローズアップするクルマは、トヨタプリウスphvです。
エコカーの代名詞的存在といえば、誰もがプリウスであることは否定しないでしょう。
街中でも頻繁にプリウスを見かけるようになりました。
圧倒的な燃費の良さ、静かすぎるほどの走行音、環境配慮の問題など考えると、比較する対象のクルマがないほどではないでしょうか。
プリウスPHVの強み
おおまかにプリウスというものの、プリウスは、プリウスとプリウスphvに分けることができます。みなさんが求めているクルマは、プリウスphvのほうなのかもしれません。
phvとは、プラグイン・ハイブリッドという言葉を略したものです。プラグイン・ハイブリッドカーは、家庭用コンセント、専用充電器など外部電源(プラグ)からバッテリーに直接充電することが出来ます。
家庭用コンセントなどから充電できるということは、環境保護にも充分プリウスphvは貢献してくれていることになるのではないでしょうか。
プリウスphvは、モーター(電気)とエンジン(ガソリン)で走行することができますが、プリウスと比較して、モーターで走行できる距離が長いという強みを持っています。
プリウスphvの場合、モーターがエンジンの補助的役割ということではなく、フル充電で20㎞以上あたりも走行することが出来ます。
エクステリア(外観)は?
トヨタは2015年には、トヨタのハイブリッド車として主役を歩き続けるであろう4世代目のプリウスを登場させることになります。
4世代目プリウスは、「いいクルマを造ろう!」を合言葉とし、一斉に見直しが行われ、
TNGA(Toyota New Global Architecture:トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)採用の第一号車という認識のもとで、より上質&高級感を備えています。
プリウスphvは、新型プリウスの搭載バッテリーを大型化させて、外部からそこに充電プラグを挿し充電が可能となり、EVモードあり、HVモードありという仕上げです。
4代目プリウスを軸として考えるものの、明確な差はここあたりにあり、プリウスよりも高額志向であり、価格の高さはデザインにも反映しています。
新型プリウスPHVは進化し、フロントマスクとリアビューの意匠を大幅に変え、あきらかにプリウスphvだとわかります。
インテリア(内装)は?
プリウスphvのインテリアに注目をすれば、大画面11.6インチの縦型センターモニターを採用するなど、未来感がより演出されています。
インパネ中央に組み込む、いわばiPadをそのまま設置したような画面構成であり、Tコネクトとして機能させています。
後席がセパレートになっていて、センターコンソールが固定されているのも特徴的ですね。
かつ大衆車でありファミリーセダンという位置付けなのに、5名乗車ではなく4人乗りに割り切ったというのもかなり特徴的ではないでしょうか。
プリウスの上級モデルとしての位置付であり、このような形で高級感が演出され乗る人たちに大きな満足感を提供します。
プリウスPHVの強みと弱みは?
プリウスphvは、かなり魅力的なクルマかもしれません。
しかし、 EV時代を見据えたプラグイン・ハイブリッドが、当初ストレートに販売に結びつくのかは疑問視もされていた面があります。
phvは、航続距離(燃料満タンの自動車が走行可能な距離)の不安を抱えるEVよりも親しみやすいという強みもあり、かつEV走行時間が長いから、ハイブリッドよりも経済的です。
近距離移動ではEVとして機能させることができ、ロングドライブはハイブリッドとして活用することができ、理想のシステムとして捉えてもいいでしょう。
でも、なかなか世間的に浸透出来なかったのは何故なのでしょうか?
phvという特殊性が存在しているというのに、ハイブリッドプリウスと姿形がほとんど変わらないというのも大きな問題点です。
それでいて価格の高さにはなかなか満足感は生まれないでしょう。
ハイブリッド燃費の悪化もあり、動力性能もダウンし、問題解決のために誕生したのが、新型プリウスPHVです。
新型プリウスPHVには、プリウスの上級モデルとしての位置付けだから、当然の結果として落ち着けるスペース空間を求めているはずです。
そして、しなければならないのは、個性の欠如の補填だったのではないでしょうか。
もちろんそれだけでなく、2基のモーターを駆動用に割り当てし、リチウムイオンバッテリーも2倍に追加を行い、EV走行距離が飛躍的アップを実現することができました。
26.4kmだった走行可能距離が2.5倍の68.2kmまで延ばすことができ、いままでは活用が隣町の往復程度だったものが、隣の県まで往復距離をのばすことができるほどのイメージの違いです。
更にモーターパワーが強化され、高速の料金所から100km/hの流れに乗るようなシーンにおいても、余裕でEV加速することができます。
バッテリーさえ残っている状態なら、EV生活は悠々と出来そうです。
更にロードノイズや風切り音などの騒音もしっかりと遮音し、ベースのノーマルプリウスよりもなり良くなっています。
一方で欠点を指摘する方々もおり、 スイッチ類の操作性が悪いとの声も聞こえて来ます。
ノーマルプリウスのスイッチの操作性もそれほどいいということではありませんが、プリウスphvは、その欠点をそのまま引き継いでしまったかのようです。
他のトヨタのハイブリッド車では、エコモードやパワーモードなどのドライブモードスイッチが独立で搭載されていたりしますが、プリウスphvは、ワンスイッチで3つのドライブモードを切り替える方法を採用しています。
ですから、ノーマルからエコモードに切り替えるときには、ドライブモード切替スイッチを2度押す必要が出てきます。ドライブしている時意外と面倒くさいと感じてしまうかもしれません。
酷評も限定的!新型プリウスのダサいイメージを払拭しつつある?
やはり新型プリウスphvは、比較してメリットが多くなければ登場する意味がないと多くの方々が思っていることでしょう。
プリウスPHVは、技術的に大きく進化し、それだけでなく上級グレードらしい工夫がなされています。
それで財布に優しく環境性能に優れ、こんどのプリウスPHVは間違いなく成功すると言っていいでしょう。
PHVという特殊性を備えているというのに、ハイブリッドプリウスと姿形がほとんど変わらないというのも、本当に買う意味があるのかという思いにさせられてしまうことでしょう。
ハイブリッド燃費も悪化し、動力性能も操縦性能も劣り、そこにプリウスphvが登場する意味を感じさせなかったのです。
そして、試行錯誤の結果、改良型の新型プリウスphvが登場することになります。
約9割がインテリアの機能性を高評価!高級仕様だけが売りじゃない!?
実際に既にプリウスphvに試乗してるいる方々は、 11.6インチナビゲーションが近未来的に感じるという評価が多いです。
なんと言っても運転席に座った瞬間に目に飛び込んでくるのがセンターに配置された11.6インチナビゲーションです。
まさにここあたりが、プリウスphvの世界観を演出してくれていると言っていいでしょう。
PHVの実用性が大幅改善!燃費性能は?
プリウスphvでは、燃費に対してもすんなり強みがあると言っていいでしょう。
プリウスは、30.4km/?なのですが、プリウスphvの場合61.0km/?も走行することができます。
ほとんど倍という差があります。
プリウスphvの場合、エンジンを使用しないで、モーターだけ使い20km以上は走ることができるので普段の使い方が近場のショッピングだけというケースでは、方法次第で燃料代が全くかからないようにすることができます。
プリウスphvは、ガソリン給油ナシが実現出来るクルマなのです。
まさにプリウスphvは未来の省エネカーと言っていいでしょう。
乗り心地は?静かなEV走行で浮き彫りになる欠点とは?
実際にプリウスphvに試乗された方々は、 モーター走行は静粛性も高くて加速感も爽快ということです。
エンジンを止めて走るときのプリウスのフィーリングが好きという方々に絶対におすすめしたいですね。
モーターだけで走行させるのがプリウスphvの存在している醍醐味と言っていいでしょう。
プリウスphvは、エンジン音がする事なく、アクセルを踏み込んだら瞬間、レスポンスよく前に押し出されれるような感じでスッと、無音で加速していきます。
普通のハイブリッド車のプリウスでは、時速30km/h~40km/hあたり走行中、アクセルをグッと踏み込めば最初にエンジンの音だけがブーンと大きくなって、その後加速感が追いつくラバーバンドフィールを感じ、やたら気になってしまうかもしれません。
プリウスの親戚と言えどもこれほどの差があります。
エンジン性能と静粛性はどれだけスゴイの?
プリウスphvは、エンジンは直列4気筒DOHC ガソリンエンジン/総排気量:1,797cc/エンジン最高出力:98ps(72kW)/5,200rpm/エンジン最大トルク:14.5kgf・m(142N・m)/3,600rpmのパワーを持っています。
更に、モーター最高出力:1NM:72ps(53kW)/1SM:31ps(23kW)/モーター最大トルク:1NM:16.6kgf・m(163N・m)/1SM:4.1kgf・m(40N・m)/システム最高出力:122ps(90kW)。
プリウスphvは、満足度の高いエンジンパワーだということはほとんど間違いがありません。
ソーラーパネルで納期が1~2か月延びる?
ソーラーパネルのオプションを注文した場合は、納車も2017年7月以降の納期になってしまった……ということです。
ソーラーパネルオプションを入れれば納期が約半年以上先になってしまう原因は、 ソーラーパネルオプションがあまり売れていなくて、個別の生産販売となってしまい、結果納期が半年以上先という事情のようです。
一般的に通常納期は1~2か月とされていますが、新型プリウスPHVは発売から1か月程度ということなので、新車販売の傾向として妥当な納期ではないでしょうか。
28万ほどするソーラーパネルですが、費用対効果に見合わないから、 オプション受注が予想以上に少ないようですね。
いかがでしょうか。プリウスと他のクルマの違いをしっかり比較するのと同時に先代プリウスとどう違うのかもしっかりチェックする必要があります。みなさんにとってプリウスphvは魅力的なクルマなのでしょうか。