ハイブリッドモデルのプリウスでオイル漏れ?
ハイブリッドモデルでもエンジンは搭載されているので、漏れは発生します。
プリウスというと電気モーターの印象が強いため、そういったことはあまり無縁だと思いがちになってします。
しかしエンジンを搭載しているということは、エンジンオイルも使っているということなので漏れる可能性は少なからずあるのが事実です。
ここでハイブリッドモデルは、エンジンの稼働時間が短く断続的という点に注目します。
これによって同じ年式や走行距離でもエンジンの傷みが少なく、稼働時間が長いほど発生しやすいオイル漏れの発生件数が少なく感じられます。
実際にはプリウスであってもオイル漏れが起こる確率は同じであるため、しっかりと注意することが大切です。
サスペンションからのオイル漏れ
プリウスがオイル漏れをする箇所は様々あり、どこで発生するのか覚えておくことが重要です。
その一つがサスペンションであり、走行していても気づかないため注意が必要です。
ダンパーからオイルが漏れることがあり、これはそれほど走行距離が長くなくても起こります。
実際にその際に交換などの作業を行う場合は、トヨタのスタッフでも大変なことです。
豊富な車種を揃えているため、しっかりとマニュアルを確認して間違えないようにしなければいけません。
作業工程は多くなるので、一つ一つ丁寧なことが求められます。
メーカー保証による整備であればいいですが、それ以外だと修理費が必要になるのであらかじめ見積もりを取っておくことが大事です。
エンジンオイル漏れの症状は?
まずエンジンオイルが漏れていると、当然どんどんと量が少なくなっていきます。
減っているとオイルランプが点灯して、エンジンオイルの圧力が下がっていることを知らせてくれます。
これはオイル上がりやオイル下がりといったものが原因であり、長期間交換していなかったりメンテナンス不足が原因のことが多いです。
これらの症状を起こさないためにも、定期的や走行距離に応じてエンジンオイルを交換することが大切です。
油圧が下がってしまうとエンジンの潤滑が十分にできなくなり、重大なエンジントラブルを起こす可能性がでてきます。
走行中にそういうことがあるととても危険なため、日ごろからエンジンオイルの交換などを行うことがとても大事です。
エンジンオイル漏れは法律違反
エンジンオイル漏れは、整備不良であり法律違反です。
自動車は道路運送車両法によって、日常点検や12か月点検するように記載されています。
しかしこれは必ずしも点検に出さなければいけないわけではなく、点検を受けなくても問題ありません。
点検をすることが義務であり、ディーラーや整備工場などに出さずに自分で点検するなど誰が点検してもいいからです。
そのためにも日常点検がとても重要になってきて、日ごろから見ておけば不具合などを早期発見できる可能性が高くなります。
このようなことからエンジンオイル漏れだけでなく、その他の大きな問題があっても法律に違反してしまうので普段から不具合がないかしっかり確認することが大切です。
「エンジンオイル」の「外部漏れ」
「エンジンオイルの外部漏れ」とは、駐車したときに車の下にオイルが垂れて水たまりのようになる症状です。
主な原因はオイル下がりであり、火災のリスクもあるので注意が必要です。
これはヘッドカバーパッキンというゴムの劣化が原因で起こり、これを放置するとうまく潤滑できなくなります。
潤滑がうまくできないと燃焼室にダメージを与えることになり、エンジンの焼き付きを発生させます。
漏れたときに高温マフラーなどに触れてしまうと、エンジンオイルの引火点は230℃くらいなので一気に燃えあがる原因です。
そのようなことがないように日ごろから注意して見ておくのは当然として、少しでも違和感があれば整備士に点検してもらうことが重要です。
外部漏れの原因
車両のオイル漏れの原因で一番多いのがバルブステムシールの劣化です。
バルブステムシールはオイル漏れを防ぐパッキンの役割を果たしていますが、ゴム性の製品なので経年劣化により伸縮性が失われやがてパッキンとしての機能を失います。
すると機材の間に隙間が出来てしまいそこからオイル漏れが生じてしまいます。
次に多いのが、ブローバイガスが原因で発生するオイル漏れです。ピストンとシリンダーから発生したブローバイガスは冷えて液体化し、クランクケース内に入り込むとオイルの粘度を低下させ、それがオイル漏れの原因となります。
両方の原因とも早めの対策が必要であり、異常を発見したら速やかに整備工場で点検してもらう必要があります。
「エンジンオイル」の「内部漏れ」
エンジンオイル漏れで厄介なのはオイルの内部漏れです。
外部漏れとは違い目視で発見しづらく、知らぬ間にオイルを消費させ、周りの機材に悪影響を及ぼします。
内部にオイルの量を知らせるオイルゲージが設置されていますが、毎日内部まで点検する人はあまり居ないのが現状です。
オイル漏れは早期発見が必要ですが、かなりのオイルを消耗してから整備に持ち込む人は大体が内部漏れです。
オイルの内部漏れを早期に発見するにはオイルゲージを定期的に点検する事が一番ですが、マフラーからの煙の量でも発見する事ができます。
十分にエンジンが暖まった状態でしばらく空吹かししてみて、いつもより煙が多い場合は一度整備に出して点検して貰いましょう。
内部漏れの原因
内部漏れの原因の主なものは、外部漏れと同じくバルブステムシールの劣化やブローバイガスのオイル内への混入ですが、内部漏れの原因になるものには他にも沢山あります。
例えば、巡回したエンジンオイルを一時的に貯めておくオイルパンの破損や車の衝撃を和らげるためのショックアブソーバの故障、オイルパンに貯まったオイルを抜くための栓の役割があるドレンコックの劣化などです。
全ての原因も定期的な点検に出すことで防ぐことができます。
車を良く使う人は定期的な点検を心がけ、少しでもいつもと様子が違うようなら放置せずに早めの対応をしましょう。
また、長期間運転せずに停めたままの状態もオイル漏れの原因になるので気をつけてください。
エンジンオイル漏れの対処法
エンジンオイル漏れの対処法の基本は早期発見です。
確実なのはオイルゲージを定期的に確認することです。
確認のさいは火傷回避のため車両を運転した後、数時間経ってから確認しましょう。
オイル漏れが滲む程度の軽さで、原因箇所が特定出来ているなら市販の添加材をその部分に塗る事でも対処できます。
安上がりで済むのがメリットですが、対処療法でしか無いので塗ってそのままにしておくのはおすすめできません。
一時的にオイル漏れを止めた状態で車検に出すと、車検で異常が発見されずそのまま車検を通り抜けてしまう危険性があります。
小さな漏れでも放置した事により大きな故障を招く恐れがあるので必ず点検のさいは整備士に報告しましょう。
エンジンオイル漏れの修理費用は?
プリウスのメリットは、通常の車両とは違いオイル交換が少なくて済むことです。
エンジンだけでなく電気走行と併用するのでオイルの劣化を遅らせることができます。
プリウスでは15,000kmをオイル交換の目安としています。
オイルの劣化はオイル漏れの原因となりますので忘れずに行いましょう。オイル交換の費用は、標準オイルでリッター1,000円から2,000円程度です。
オイルパン周りの修理のさい、プリウスでは従来の車両より費用が高くなってしまうケースがあります。
ハイブリッドシステムに合わせた修理が必要になるからが主な原因ですが、オイル交換やガソリンの消費が少なくて済む事を考えると特別維持費に費用がかかるとは言えません。