新型プリウスのツーリングと標準車の違い
新型プリウスのツーリングセレクションと標準車の大きな違いとしては、まず乗り心地が挙げられます。
その理由のひとつはタイヤサイズが異なることです。
ツーリングセレクションの場合は17インチ、標準車は15インチとなっているので両方に乗ってみると乗り心地が違うと感じる方も多いと思われます。
ただし、両方に乗らないと分からない程度の違いではあります。
荒れた路面を運転する機会が多いと思われる方はツーリングセレクションに乗ることをお勧めします。
操作性に関しても違いがあります。
最小回転半径は標準モデルの場合は5.4m、ツーリングセレクションの場合は5.1mとなっています。
こう見るとあまり変わらないように見えますが、30cmの違いなので決して少なくありません。
タイヤサイズが15インチから17インチになった
ツーリングセレクションでは17インチとやや大きめのタイヤが採用されています。
標準的なノーマルタイプは15インチタイヤを履いていますので、その差は歴然です。
ホイールについても同様に変更があり、やはりスポーツタイプにふさわしいかっちりとしたデザインが採用されています。
乗り心地としてもやや固い印象がありますので、このあたりは好みによって分かれる部分です。
わが国のように道幅が狭く入り組んだ道路が多いという環境を考えると、実用的にはノーマルタイプのほうが最小回転半径も小さく小回りもきくので乗りやすい場合も多いといえます。
一方で、ダイナミックな走りを心ゆくまで堪能したいという場合には、ツーリングセレクションに軍配が上がります。
乗り心地が全く違う
タイヤの厚みの違いによって乗り心地も変わってきます。
ツーリングセレクションは路面の凹凸の影響を受けづらく快適に乗りやすいという特徴があります。
標準車の場合は、ガタガタとした道の衝撃を吸収しにくいので後輪がバタついてしまうといわれています。
アスファルトの舗装がなされた道ではあまり実感できないかもしれません。
凹凸のある道を走る時は実感しやすいとされます。
お店の試乗コースは基本的にアスファルトで舗装された道となっているため、違いが分かりにくいかもしれません。
一部のお店などに用意されている悪路も混ざった試乗コースの場合はツーリングセレクションの性能が際立ちます。
悪路を走ることがある方にはツーリングセレクションがお勧めです。
小回り性能が全く違う
ツーリングセレクションと標準車では最小回転半径も異なっています。
細い路地などを運転する際にこの違いが明白になります。
標準モデルは小回りが利くので比較的少なめにハンドルを切っても車が回っていきます。
一方でツーリングセレクションの場合は大きくハンドルを回す必要があります。
街乗りを中心としているのであれば標準車の方が乗りやすいかもしれません。
運転技術に自信がある場合はツーリングセレクションでも特に問題はないとされます。
一般的な試乗コースでは小回りの良さを実感する場面が少ないですが、実際に走行すると市街地の色々な場所で小回りの良さを実感することになります。
不安な方はディーラーに伝えておくと、試乗させてくれる可能性もあります。
実燃費が全く違う
ツーリングセレクションと標準モデルでは実燃費が異なっています。
結論から言うと標準モデルの方が優秀です。
具体的にどの程度の差が生まれるかは、道路の混雑具合やエアコン使用の有無などによっても変わるため一概には言えませんが、違いがあるのは明白となっています。
標準車の方は街乗りを前提として作られているのでゆっくりとしたペースでも燃費がそれほど悪くありません。
ツーリングセレクションでは燃費が低めになることが多いです。
実際に試乗コースを運転するだけでも違いが現れます。
やはりツーリングセレクションは快適な環境下で走行することを前提にしていると言えます。
標準車の方は利便性の高い性能となっていて、幅広い方にお勧めできます。
ツーリングセレクションの燃費が悪い理由
ツーリングセレクションの燃費が比較的悪い理由はいくつかあります。
ひとつめはツーリングセレクションの方が重いことです。
ツーリングセレクションに使用されているタイヤは標準車よりも重いので、必然的に燃費が悪くなっています。
また、タイヤが大きいということは転がり抵抗が大きくなることにも繋がっているため、燃費が悪くなりがちです。
基本スペックが良いのでそこまで燃費が悪くなっているわけではありませんが、標準車よりは悪いということです。
渋滞の起こりやすいエリアではこの燃費の違いがより大きくなります。
ガソリン代を節約したい場合は標準車をお勧めします。
スピード感のある走行が出来る場所であればそれほど大きな差が生まれない可能性もあります。
新型プリウス、ツーリングセレクションの価格は?
プリウスではハイブリッド仕様というだけでも一般的な乗用車とは一線を画しています。
その中でも多様なグレードがラインナップされており、ある程度自由に選択可能なところもポイントです。
なかでも大きな違いはノーマルタイプのほか「ツーリングセレクション」とよばれる特別なグレードがあることです。
ツーリングセレクションは足回りの強化などが特徴的なスポーツタイプですが、当然ながらノーマルタイプよりも価格水準は高くなってきます。
これだけでも10万円以上の価格差が生じますので、その差額に見合った価値があるのかどうかを見極めることも大切です。
逆にそれだけの予算があればオプションで自己流のカスタマイズを行うことも可能という考え方も成り立ちます。
エクステリアに大きな変更はない
新型プリウスのツーリングセレクションを同じ型式のノーマルタイプと比較してみると、エクステリア自体にはそれほど目立った変化があるわけではありません。
特に変更点が明らかな部分としては、タイヤの大きさや専用リアバンパーが装着されているといった部分です。
これらの変更点をどう捉えるのかによって、損得の判断もまた変わってきます。
機能性や車内空間の快適性などよりも、むしろエクステリアを重視したいということであれば、ノーマルタイプとそれほどの差異がないことは価格とのかねあいから逆にデメリットともいえます。
そのため、優先したいものを踏まえた上で、購入予算をどううまく使うのか立ち止まって検討してみるのも良いでしょう。
専用リアバンパーが変更されている
ツーリングセレクションでは専用リアバンパーが変更されていることもエクステリア面での特徴となっています。
基本的に樹脂製でノーマルタイプとは機能的には変わりませんが、デザインが若干異なります。
ノーマルタイプは平面的でのっぺりとした印象があるのに対して、ツーリングセレクションでは左右に流線型をイメージさせるような突起が付いています。
よりスポーティーな部分を強調しているとも言えます。
ただし取り立てて大きな変化と言って良いかどうかは疑問の余地があるかも知れません。
タイヤのインチ数やホイールの変化などと比較すれば、むしろ小さな違いにとどまっているとも言えますので、実際にショールームなどで確認してみるのも良いでしょう。
内装は高級感がアップ!冬も温かく
ツーリングセレクションの内装に関しては、標準のノーマルタイプよりも高級感や快適感を演出するような装備が増えています。
たとえば大型コンソールボックスですが、ファブリック巻きから合成皮革巻きのステッチ付きに変更されるなど、さりげない高級感を醸し出しています。
また運転席と助手席についてはシートが温熱シートに変更されています。
冬場の寒い時期などには背面にヒーターが採用されたシートで一段と暖かさが増し、車内で快適に過ごすことができます。
シートの表面も合成皮革素材が使用されていますので、高級感という部分では他のインテリアとの一体感を損ねることなく調和しています。その意味でもポイントといえるでしょう。
まとめ
今回は、プリウスの「ツーリングセレクション」と「標準車」との違いをお話しました。
一番の違いは装着しているタイヤとホイールですね。
ぜひ走り心地を実際に確かめてみてください。