「プリウス」に特別仕様車 S"Safety Plus"登場
「21世紀に間に合いました」というキャッチコピーでデビューした初代プリウスの衝撃は非常に大きいものでした。
これにトヨタの上手な販売戦略もあって、得体の知れない乗り物というイメージを払拭し「ハイブリッドカー」自動車に新たな可能性を見出しました。
時は流れて現在ではハイブリッドカーは一般的な存在になり、ハイブリッドを売りにするだけでは生き残れない程に普及し、こうした車にも「多様性」を持たせることが重要になったのです。
この時代の流れにハイブリッドカーの代名詞であるプリウスにも大きな変革を求める中で、特別仕様車のS""Safety Plus""とS""Safety Plus・Two Tone""が市場に投入されました。
プリウス特別仕様車S"Safety Plus"とは
最近は技術革新が進み、各メーカーも「先進安全装備」とよばれる運転支援システムや安全装備や電子制御デバイスなどを複合させたシステムを積極的に研究・開発・市販車に搭載するようになりました。
とくに加速する少子高齢化と多発する高齢ドライバーによる自動車事故も問題視されるようになり、ユーザーからもこうした装備を求める声が高まっています。
S""Safety Plus""はそうした時代と装備に重点を置いて登場した特別仕様車です。
すでにトヨタの各車に搭載されている安全機能“Toyota Safety Sense P”に加えて、ドライバーの死角をカバーし異常があれば知らせてくれるソナーを各所に搭載、踏み間違えの防止や駐車時の安全性向上。
その他走行レーン逸脱警告機能やオートマチックハイビームなどを搭載した仕様になっています。
トヨタ「プリウス」特別仕様車のお得度を考えてみる
特に3代目から非常にコストダウンに力をいれてきたプリウスは、この4代目になっても変わらず手の届きやすい価格設定を維持しています。
この特別仕様車も大きく価格設定を変えることなく市場に投入されました。
こうした装備を備えて、もろもろ快適装備を追加しても300万円程度の金額で入手できるというのは非常に魅力的です。
プリウス自体がスタイルに力を入れて若い世代から、年配まで幅広い層に人気を集めているいる事を考慮するとこの特別仕様車を今購入するメリットは十分にあるといます。
ただ「プリウスにそこまで必要なのか？」また、若い層には特に「必要性を感じない」と思う人も多く、メリットを感じられる人は少し限られているのかも知れません。
特別仕様車とは販売低迷車種のテコ入れというケースが多い
特別仕様車は、自動車メーカーおよび自動車の販売を担うディーラーの意向により展開され、ある種のプレミアム感を持ったグレードを追加する事によって、ユーザーの購買意欲と人とは違うモデルとして差別化して販売数を伸ばす事を目的に投入されるケースが多いです。
ところが、このプリウスS""Safety Plus""にはあまりそうした意向というよりかは、純粋にこうした先進安全装備を望むユーザー向けに追加してグレードであるように感じます。
という事もあってか、どこか飾り気のない外観と質素な内装に仕上がっておりあまりプレミアム感はありません。そうした点もこのグレードを購入する際に頭に入れておいた方がよいでしょう。
特別仕様車が「お得」な理由
この特別仕様車、プリウスS""Safety Plus""の魅力であるあらゆる先進安全装備はより上級車種に匹敵する高水準のものであり、プリウスの価格を鑑みてもこれらの装備をこの価格の車で実現する事はなかなかできないでしょう。
そうした面では非常に「お得」な車です。
ハイブリッドカーの信頼性が向上している現代では、このプリウスを長く乗ろうと考える人も多く、ドライバーの老化を考慮しながら長く安定して安全に乗り続ける車としては非常にお得なグレードです。
ながく信頼して乗るための細部まで行き届いた安全装備を備えている点はこの価格の他の車種によりも格段に秀でています。長く乗り続ける事ができるランニングコストを考慮するとよりお得な車です。
安全機能が最初から付いてくる
車には通常のモノ以外に特別仕様車と呼ばれているものがあります。
こちらはノーマルの車に特別な機能を付加しているのが特徴です。
プリウスでも特別仕様車が用意されていて、安全を重視した内容となっています。標準グレードSをもととして作られているもので歩行者検知機能が付属、衝突回避支援型プリクラッシュセーフティシステムを採用するのがメリットです。
全車追従機能つきのレーダークルーズコントロールと豊富な内容をしています。
ToyotaSafetySensePに加えて踏み間違いによる事故を防止するインテリジェントクリアランスソナーやパーキングブレーキサポートを装備しているのが強みです。ドライビングの安全を考慮しているので検討してみましょう。
一つ上のグレード「A」 の装備が付いてくる
1つ上のグレードにはAがあります。ドライビングをサポートする多くの装備が施されているのが特徴、で特別仕様車はこれらのものを装備しているのがメリットです。
どのような内容となっているのかというとアルミホイールはダークグレー塗装を行っている、フロントドアはスーパーUVカットと撥水遮音なのがお得な部分といえます。
サイドレジスターは高輝度シルバーベゼルと、アクセントカラーを用意しているのが特徴です。
基本的に通常Sでは取り付けることができない装備を用意しているのが特徴なので、特別感のある仕様となっています。
通常のSでは対応しきれいないものもよういされているため、安全性がかなり上がっていると言えるでしょう。
お得な価格設定
特別仕様車を購入するときに気になるのはお得感と言えるでしょう。
車両の元はSとなっているのですが、これに加えてTSS-Pも標準装備です。通常86400円支払うのですが、付いてくれるのが強みとなっています。セーフティプラスの金額ですが2WDで269万円くらいですが、
Sグレードやそれ以下だと2WDで247万円です。差額を計算してみると20万円以上の差を持っています。
理由ですがプリクラッシュセーフティシステムやレーンディパーチャーにオートハイビーム、レーダークルーズをひとまとめにしているためです。
さらに今までSにつける事ができなかったクリアランスソナーとIPA、といった独特の装備でお得感が上げています。
納期が早い
人気商品となっているプリウスなのでトヨタとしても生産体制はしっかり整っています。
それだけに納期がかなり早くなっているのが特徴、安全装備を最初から装備しているのが強みです。
通常はオプション利用により装備する事ができるのですが、オプション選択をすると取り付け作業をしないといけません。
これにより時間がかかってしまうので納期も遅くなるのが理由です。
通常だと納期は平均で2ヶ月くらい長いと3ヶ月は見ておきます。
特別仕様車は1ヶ月から2ヶ月くらいとなっているのでできるだけ早くプリウスが欲しい人にいいでしょう。
最初から必要なものが取り付けられているので余計なことをしなくてもいいのが最大の強みの理想的な商品です。
特別仕様車の弱点
購入するときに気になるのが弱点と言えます。
まず特別仕様車は通常のプリウスよりも値段が若干高めの設定となっているのが特徴です。
ある程度お金に余裕があるのなら購入を検討してみるといいでしょう。
ただ内容を確認するとかなりお得となっているので高機能なものを購入したいならおすすめです。
コストパフォーマンスを考えると明らかに特別仕様車のほうがお得ですが、性能面を見るとAグレードの方が優れています。
またブラインドスポットモニターが付属していないため車線変更があまり得意でないのならSグレードを選ぶといいです。危険を検知して通知してくれるので事故を未然に防ぐことができます。
メインバッテリーがニッケル水素電池なのでリチウムイオン電池よりも劣っているのがネックです。