プリウスの魅力といえば、やはり「燃費」
プリウスは、ハイブリッドカーの代名詞ともなるほど世界中で売れている車で、2017年度は年間の販売台数は1位で好調でした。
プリウスは発売からおよそ3年間ほとんどの月で月販23万台をコンスタントにキープしていました。
かつては常に1位を常に獲得し、大差をつけて前年比もプラスで推移していました。
現在は新型プリウスの月間販売台数が2位、3位あたりとトップではありません。
それでもランキングの上位であることには変わりありません。
人気と魅力を支えている判断理由はやはり燃費といえるでしょう。
プリウスは世界で初めての量産型ハイブリッドカーとして登場以来、その技術を重ねてきており、4代目となる現行モデルの燃費はJC08モードで40.8km/Lというのがカタログ数値です。
一般的なセダンタイプだと20台もあれば高燃費とされることから、いかに数値上の燃費が高いのかがわかるでしょう。長い目で見ればガソリン代が安くなります。
いまだにハイブリッドカーの代名詞として存在し続けるプリウス
プリウスの初代が発売されたのが1997年です。
当時はハイブリッドカーで量産された物は市販されていなかったので、世界で初めての車でした。
2代目や3代目とフルモデルチェンジしてきて、かなり売れた車でしたが、初代はそこまで売れたというほどではなく、年間販売台数が2万台を超えたことはありません。
しかし、ハイブリッドカーの礎を築くのには十分な売上があったといえますし、世界で初めて販売されたという印象はとても強く、人々の間ではプリウス=ハイブリッドカーというイメージが定着しました。
それ以降他のメーカーもハイブリッドカーを販売することが増えましたが、中には途中で姿を消したモデルもあります。
一方プリウスはまだブランドが続いており、世界初の取り組みは成功したといえるでしょう。
先代プリウスがあまりに売れすぎた理由
現代のプリウスは4代目ですが、先代プリウスは特に売れたモデルです。
カローラを超えて販売台数首位を記録するなど、人気が高いものでした。
納車待ち10か月になるほどの順調な立ち上がりでしたが、売れた理由の一つは性能が2台目より向上したことやタイミングが挙げられるでしょう。
エンジンは1.5Lから1.8Lとパワーアップし、モーターの能力も向上されました。
それに加えてエコカー減税によって、エコカーを購入すると減税がなされるとなったので、必然的に注目が集まりました。
また、デザインも前作を踏襲しつつもより精悍な顔立ちとなり、かっこいいモデルになりました。
完成度が高い一大であったため、その後も長く売れ続けることとなります。
選択肢が増えた「ハイブリッドカー」の「ラインアップ」
現在では、プリウスのようにハイブリッド専門の車以外にも、選択肢の中にハイブリッドがあるという車種も増えており、選択肢は広がっています。
それにより、ハイブリッドカーを選ぶならプリウスでなくてはならないということはありません。
これは、トヨタがハイブリッドシステムを他社に供給するようになったことも理由の一つですが、環境に配慮するという風土が培われたことも理由でしょう。
選択肢が増えた結果競争が進むことになるため、消費者目線ではより満足度の高いハイブリッドカーを購入できるようになってきています。
その中でも昔からハイブリッドに力を入れているトヨタのプリウスは実績があるため、選んで安心できる車であることに変わりはありません。
日本だけハイブリッドが売れる理由|日本の道路事情
日本ではハイブリッド車がかなり売れていますが、その理由の一つに道路事情が挙げられるでしょう。
狭くストップアンドゴーが多いのが日本の道路であり、ガソリンは発射時にたくさん消費します。
そのため、日本の道路事情ではガソリン車だと燃費が悪くなってしまいます。
ハイブリッドは、立ち上がりをモーターで走らせるので、そのデメリットを回避することが可能です。
車で長距離移動をしないというのも一つの理由でしょう。
持っている人の多くは遠出をするためというより市内を買い物のために走るといった市街地での走行がメインです。
市街地は当然スピードは出せませんし、信号機に求められます。
これは前述のとおりガソリンエンジンが不得意な領域で、ハイブリッドだと燃費が良くなるため、売れる理由の一つとなっています。
日本だけハイブリッドが売れる理由|イメージ戦略
日本ではハイブリットカーがよく売れますが、それは国土にも理由があるのです。
日本という国は広さはなく、起伏に富んだ国土であり、このような性質上一定の速度で長距離運転することよりもカーブや上り下りなどが多くて過減速が多い運転にならざるを得ません。
街中ではすぐに信号で止まってしまうので、ヨーロッパやアメリカのような広大な土地に必要なダウンサイジングターボよりはハイブリットが便利なのです。
それにつけて、日本の車会社は「環境に優しく」、「燃費がよく」、「高価」というイメージ戦略で宣伝していますので、国土に適しており更に金持ち、環境に優しい自分というイメージを持たれたいと願う人にハイブリットがよく売れるのです。
日本だけハイブリッドが売れる理由|ハイブリッドカーのイメージ
ハイブリッドカーのイメージは漠然としたものですが、環境に優しいこと、燃費がよいこと、高価なことというイメージがあります。
実際に損得勘定ぬきで考えればガソリンを燃料として使っている限りは普通車よりは多少マシというレベルなのですが、所持している人の多くは環境に優しい車を持っているという満足感が得られます。
そして宣伝の多くで高い車というイメージがありますから、高価な車を買うことが出来る自分のアピールも出来るので、自尊心のアップに繋がるのです。
ブランドの財布や時計を持つのと同じことで、良いものは高い、その高い車に乗ることが出来るという自分のイメージアップに使える車であるということです。
燃費が良いのは間違いではありません。ハイブリッドは燃費が良いから維持費も安心していられる、というイメージもあるのです。
日本だけハイブリッドが売れる理由|環境負荷
ハイブリッドカーは環境に優しい車、というのが一般的なイメージでしょう。
それは間違っているわけではなく、ハイブリッドカーは高速で走行している際に電気を充電し、発信時など低速走行で電気を使用することで低燃費を実現しています。
走行時のCO2は一般的なガソリン車とプリウスなどのハイブリッドカーを比べた場合には45パーセントほど削減が可能と見られているのです。
これは最小限のガソリンしか燃焼しない仕組みからくるメリットと言えるでしょう。
ただしハイブリッドカーは製造過程ではCO2の量は一般の車のように出てしまいます。
そのためエコカーを購入すると必ず20年や30年は乗り続けましょう、という決まりを法的に義務つけることが出来たなら、理屈の上では製造過程のCO2排出分もまかなえるので環境に優しいといえます。
そういった面では軽自動車も魅力的ですが、エコカーといわれるハイブリッドのほうが勝るのでしょう。
プリウスが売れるのはなぜ?プリウスを買う人の心理は?
多くの人はハイブリッドカーを損得勘定ではなくてイメージで購入しているのが現実です。
みるからにハイブリッドカーに乗っていれば、環境に優しい車に乗っている自分、や、高額なハイブリッドカーに乗れる資産を持つ自分、を簡単に演出することが出来ます。
つまり、車にかけられるお金は減ってきたけれど、見栄があるから所持する車のレベルは落としたくない。
そうであればハイブリッドカーなら車体価格は高いけれど維持費は安く抑えられるし、環境に優しい車に乗っているという自分をアピール出来る、という心理が働くわけです。
現実的な経済観念と見栄を共存させようとした結果、誰がみてもハイブリッドカーだとはっきりとわかる車、プリウスなどを選んで買う人が増えるのでしょう。
プリウスが高い理由を総合すると
プリウスの1番のセールスポイントはやはり燃費です。
1リッターで37.2キロメートルを達成しているため、ハイブリッドを搭載しながら高い燃費値を誇っているのです。
本体価格がそれなりに高くとも、燃費が良いことで維持費は安めに抑えられる上、誰が見てもはっきりとわかるハイブリッドカーであるので人気に繋がっているのでしょう。
ハイブリッドカーの特徴は環境に優しく低燃費で高額というイメージが根付いていること、安全性や実用性も高い車であるということです。
歩行者も見地して緊急自動ブレーキを茶道させる機能や、車間距離を自動制御するクルーズコントロールも備わっていますし、高速道路を使った長距離ドライブではドライバーの負担を軽減してくれます。
これらが本体代金が高い理由に繋がっているのです。