プリウスは高速で本当に燃費が悪いのか?
プリウスは燃費が良い車ってよく聞きますよね。
ところが、「高速道路だと、燃費が良くない気がする」と話す人もいます。
一般道ならいいけど、高速だと燃費が悪い、と感じてしまう人がいるようなのです。
「高速なら一定速度で走れるから、加速や減速が少ない分、一般道よりもガソリンの消費は抑えられるはずなのに」
こんなお悩みのプリウスオーナーさんと会ったこともあります。
一般道での燃費の良さを実感しているからこそ、高速道路ではもっと燃費が良くなるはず、という大きな期待があるみたいなんですね。
御存知のオーナーさんも多いんですが、燃費に関しては道路状況や乗り方によって違いが生まれてくるものです。
そして、高速でプリウスの燃費が悪くなる、という可能性は実は「アリ」なんです!
どのくらいかは一概には決められないものの【ざっと1割程度】燃費が悪くなってしまう可能性があります。
高速でも燃費は伸びる?
「そもそも一般道路と高速道路で燃費が違うのが納得できない」って人もいると思います。
市街地と高速の大きな違いは、「一時停止があるかどうか」です。
信号や歩行者、渋滞などで車を停止させると、減速と加速にエネルギーを使います。
つまり、燃費が悪くなります。
「じゃあ高速を走るときは燃費が良いんじゃないの?」
と思ったオーナーさんは半分正解です。
車は高速で走行する分エネルギーを消費します。
同時に、一定速度で走行する(加速や減速が少ない)と、燃費が良くなる傾向があります。
さらには、季節要素やドライバーさんの運転方法も燃費を左右します。
車の燃費の善し悪しを測るのは、実は難しいんですね。
燃費は、運転者の意識と季節などで変わる
これは誰しも知りたい情報ですよね!
燃費が変化する要因はいくつかあります。
まずは、ドライバーさんの車の走らせ方が大事になります。
実は、一定速度で走ろうと速度を意識して運転した方が、低燃費を実現しやすいと言われています。
逆に言えば、気分で速度を変えたり無駄に加速をしたりするドライバーは、自分から燃費を悪くしている可能性が高いのです。
運転するときに、一定速度を意識することは、エネルギーの節約に繋がります。
他には、季節柄仕方ない、と諦める必要がある原因もあります。
例えばエアコンを多用する夏や冬。当然、その分エネルギーも消費するため、燃費は悪くなります。
特に冬にスタッドレスタイヤを履いている車の場合は、転がり抵抗が強くなるため、燃費悪化が懸念されます。
高速道路で燃費悪化が 極端な理由
――と、ここまでの燃費の話は、一般的な車事情でした。
じゃあ、特にプリウスが高速道路で燃費が悪くなると言われるのは何故でしょうか?
それは、エンジンに採用されている「アトキンソンサイクル」が関係しています。
このシステムは効率良くエンジンを使えるのが特徴で、一般道路での燃費向上に大きく貢献しているのです。
ただし、エンジンのパワー自体は控えめになっています。
プリウスはモーターも搭載していて、このモーターがエンジンのパワー不足を上手にカバーし、低燃費を実現できているのです。
ところが、この「アトキンソンサイクル」の仕組みは、走行速度80キロ程度までがカバー領域であり、それ以上となると効率が悪化してしまうという弱点があったのです。
つまり、「プリウスが高速で燃費が悪い?」と思われてしまう原因は、速度が上がりすぎて「アトキンソンサイクル」の力が発揮できなくなるからなのです。
高速道路で乗る際の燃費向上させるコツとは?
じゃあ高速道路で燃費のことは忘れよう……とはなりませんよね。
ここからは、少しでも燃費を上げていく方法をご紹介します。
高速道路のメリット。それは一定速度で走れる、ということです。
燃費の向上を目指すドライバーは、まず速度を安定させることを心掛けましょう。
ムダな加速・減速を避け、安定走行を維持していくのが燃費向上のコツになります。
プリウスのオーナーさんは「アトキンソンサイクル」の働く80キロを目安にしていきましょう。
(ただし、速度については、他のドライバーの迷惑とならないように状況を見ながら調整していく必要がありますね)
もう一つ、エアコンの節約を心掛けることも大切です。
気温に問題がないならスイッチを切る、あるいは送風だけにしておく、など。
これは一般道でも使えるテクニックですね。
春先に出掛けるときなど、一般道に下りたら窓を開けて外の空気を感じるのも良いかもしれません。
高速道路で燃費を向上させる運転の方法とは?
プリウスはエンジンとモーターを併用し燃費を向上させる仕組みを採用しています。
高速道路のような一定の速度で走ることができる道では、その仕組みを理解して効果的に利用することが、燃費向上への近道です。
プリウスが一定速度で走る場合、モーターの作動が優先されます。そして、バッテリーがなくなるとエンジンが働きます。
エンジンとモーターを適度に利用しながら運転していきましょう。
って言われてもよく分かりませんよね。
具体的なテクニックとしては、「一気に加速してあとはモーターに任せる」のをお勧めします。
例えば合流箇所での加速時、プリウスのオーナーさんは減速し、しばらくエンジンを使わないようにすることが多いようです。
けれども、【エンジンを使って一気に加速し、あとはモーターだけで駆動する】方が、実は燃費が良くなるのです。
高速道路ではクルーズコントロールのアイテムで燃費の向上を図る
「クルーズコントロール」って聞いたことがあるでしょうか?
最近では一般の車両でも標準装備されている車が増えてきた、新しい技術です。
この「クルーズコントロール」は速度を一定に保つ機能があるため、車間距離を適切に調整し、渋滞の原因を緩和するという効果があります。
つまり、燃費を向上させる効果も併せ持っているのです。
「クルーズコントロール」が機能していると、車の速度に合わせて自動的にモーターやエンジンの駆動力を調節してくれます。
プリウスでも、このシステムがモーターとエンジンのバランスをしっかりと保ちながら、速度を一定に維持してくれるのです。
「クルーズコントロール」は、自分でアクセルを調節する場合に比べムラがなく燃費の向上を図ることができる便利な機能です。
車間距離を自動で調整してくれるのはとても助かるし、是非利用していきたいところ。
ただし、アクセル操作はある程度お任せてきますが、全自動運転というわけではありません。
ハンドル操作は自分でしなくてはならないので、リラックスのしすぎに気をつけてくださいね!
高速道路で燃費を向上させるアイテムとは?
車の燃費を良くする部品があるよ、という話は聞いたことがありますか?
その中でも高速道路で使える、燃費upアイテムを紹介します。
高速走行する際、自動車のフロント側が受ける空気抵抗は、私たちが思っている以上に大きいものです。
たとえば、超高速で走ることが可能な競技用の自動車に乗る人は、スポイラーやウィングなどを取り付けるなど、アイテムの利用を積極的に行っています。
そうすることで空気抵抗を減らしたり、効率よく駆動力を路面に伝えたり出来るのです。
一般道は高速で走行する機会が少ないため、これらのアイテムの出番はほとんどありません。
だから、一般車両はアイテムを付けていない人も多いですよね。
逆に言えば、頻繁に高速道路を利用するオーナーは、スポイラーなど「空力特性を上げるアイテム」を取り付けることで燃費の向上が期待できそうです。
高速道路ではエアゲージのアイテムで燃費の向上を図る
高速道路では、タイヤの空気圧も燃費に大きな影響を及ぼします。
タイヤの空気圧が低いと路面との接触面積が大きくなる分、摩擦が発生してしまうのです。
加えて、空気圧不足が続くと、タイヤが波打つような状態となってしまい、大きな抵抗を生じてしまうことが少なくありません。
そうなってしまう前に「エアゲージ」のアイテムを用いてタイヤの空気圧をしっかりと確認しましょう。
値が適正になっていない場合、乗車する前に調節しておくことが重要です。
またタイヤの空気圧が減っていると、場合によってはバーストなどの危険も生じます。
単に燃費を向上させるだけではなく、安全に走行するという意味でも、「エアゲージ」は大変重要なアイテムだと言えますね。
高速道路ではアンダースポイラーアイテムで燃費の向上を図る
高速で風にあおられてびっくりした! 車って重いのに!!
そんな経験はありませんか?
高速道路での風の影響は非常に大きく、場合によっては車が大きく左右に振られてしまうことも少なくありません。
その力が大きいと余分なハンドル操作が発生し、安定走行が損なわれます。
危険というだけではなく、結果として燃費が低下してしまうことも多いのです。
ここで「アンダースポイラー」というアイテムの出番。
このアイテムは、車の下を通る空気の流れを調節してくれます。
車が前側から受けた空気を効率的に下側に逃すことで、車の姿勢をまっすぐに保ちます。
そうすることで空気抵抗を減らすとともに、風により車が左右に揺れることを防いでくれるのです。
風の影響を受け流し安定した走行を実現する、かつ燃費の向上が図れるという一石二鳥のアイテムなのです。
まとめ
今回は、高速道路でプリウスの燃費を向上させるコツをまとめてみました。
プリウスが高速で燃費が悪い、と感じる人は確かにいるようですね^^。
ただ、こうした声は比較的古いモデルに乗っているオーナーから聞こえてくるもののようで、新しいモデルのプリウスに乗っているオーナーからは、あまり不満の声は聞こえてきません。
どちらにせよ、運転時の意識を変える、アイテムを揃える、など一つ一つ実行していくことで、かなりの燃費向上が望めそうです。
安定走行を意識し、アイテムを利用していくことで、より燃費が良い車にしていきたいですね。