本当にプリウスが突っ込みがちなのか?
テレビのニュースなどでしばしば目にする自動車関連の話題に、自動車が誤ってコンビニに突っ込んでしまうというものがあります。
そのような事故を起こす車種にはプリウスが多いと言われております。
プリウスミサイルというありがたくないネーミングで呼ばれることもあります。
ですが、本当にプリウスは突っ込みがちな車種なのかと言うと、実際にはそうではありません。
他の車種でもそういった事故は当然起こるのですが、それにもかかわらずプリウスが突っ込みがちだと言われる理由には色々なものが考えられます。
その中でも重要と思われるのが、テレビなどで大きく報道された事故を起こした車種がプリウスだったことが何度かあったため、多くの人のイメージの中にそのよう悪いイメージが刷り込まれたというものがあります。
なぜコンビニに車ごと突っ込むのか?
その車種プリウスであるかどうかにかかわらず、自動車がコンビニに突っ込んでしまう事故が少なくないのは確かです。
それでは、なぜそういった事故が多いのかの理由を考えてみると、まず挙げられるのは、焦ってアクセルとブレーキを間違えてしまうことです。
運転する人たちがコンビニを利用しようとする理由は人それぞれですが、中にはトイレに行きたいなどの理由で、慌てて中に入りたいと思う人もいるでしょう。
長い時間運転してようやく見つけたコンビニに駆け込もうとしたので、操作を誤ってしまうのです。
また、コンビニは大きな道路に面して作られている上に、駐車場の面積が狭い場合が多いので、スピードを出したまま入ろうとして駐車場を通り過ぎ、お店に突っ込んでしまう場合もあるでしょう。
なぜプリウスばかりミサイルと呼ばれるのか?
コンビニに突っ込んでしまう自動車の車種は、実際にはプリウスばかりではないにもかかわらず、どうしてミサイルなどという不名誉な呼ばれ方をされてしまうのでしょうか。
その理由としては、上で挙げたように印象深い事故の際の車種がプリウスだったことと共に、プリウスが全国でたくさん販売されていることが挙げられます。
販売台数が多いということは、それだけ事故を起こしてしまう可能性も多いということです。
また、プリウスは操作が簡単なので、運転技術が低い人が乗っている場合あるという点も、その理由の一つだと考えられます。
さらに、プリウスミサイルという言葉そのものが、語感が良いために頭に残りやすく、コンビニに突っ込んだ車を見たらすぐにそれをイメージする人が多いというのも、理由の一つとなっているのかも知れません。
本当にプリウスは誤発進事故が多いのか?
プリウスミサイルという言葉があるように、本当にプリウスは誤発進事故が多いのかを考えると、決してそうではないと言えるでしょう。
確かに販売台数が多いために、誤発信事故の件数が他の車種より多い可能性はあるものの、事故を起こす確率で言えば、決して多いわけではないと言えるのです。
その証拠として挙げられるのは、任意保険の料率クラスでのプリウスの位置づけです。
任意保険の料率クラスとは、事故や故障の確立を元にして決められる、その車種にかける保険料の基準のことです。
それ料率クラスにおいて、プリウスはクレー度などによって差はあるものの、大体中間くらいに位置付けられています。
つまり、事故に関する知識が豊富な保険会社が、プリウスに事故が多いわけではないと判断しているのです。
プリウス以外の車はどうか?
コンビニに車ごと突っ込む事故に関して、プリウス以外の車はどうなのかを考えてみましょう。
プリウスであろうとなかろうと、ブレーキとアクセルを踏み間違うという失敗を起こしてしまう可能性はあるので、そういった事故を他の車が起こしてしまっている場合も当然あります。
上で挙げたように、プリウスの販売台数の多さにより、それ以外の車と比べると事故の件数が多い可能性はあるものの、確率は多いわけではないのですから、プリウス以外に乗っていても事故を起こす可能性は十分あり得るのです。
そのような事故を起こさないためには、車種にこだわるのではなく、いくら慌てていたとしても焦らずに、しっかりとアクセルとブレーキの位置を間違えないように運転することが肝心なのです。
「マニュアル車」と「逆の配置」の「シフトレバー」
プリウスはプリウスミサイルと揶揄されるほど、コンビニに突っ込む事故が多くなっているようです。
ただ、コンビニに突っ込んでしまう事故車を分析したところ、事故を起こしてるのはプリウスだけではないことが分かります。
事故を起こしている車はプリウスに限らず、オートマ車が多いことで共通しています。
オートマ車はマニュアル車とはシフトレバーが逆の配置になっているので、そのあたりも事故を誘発する原因と指摘されています。
また、マニュアルならアクセルとブレーキを踏み間違えてしまっても、クラッチを繋ぐ動作を行う必要があるため、回転数が上がっても車が急加速してコンビニに突っ込むこともなさそうです。
事故の発生はマニュアル車かどうかという問題が無視できません。
構造上の問題と車種の問題
コンビニに突っ込む事故を起こすプリウスも少なくありませんが、車種自体が構造上の問題を抱えているわけではありません。
プリウス自体、幅広い世代に絶大な人気がある車なので、当然乗車人口も多いために事故を起こす車も少なからず混ざってしまっている状況です。
もし事故を起こしやすいと分かっていれば、専門家からも指摘され問題になっているはずです。
既に起きている事故も散々検証がされていますが、プリウスの車種に構造上の問題があるわけではないことは分かっています。
あくまでも運転する側に年齢や運転技術の問題があり、事故に繋がっています。運転する時に、コンビニに突っ込むような事故を起こさないよう本人が気をつけるしかありません。
アクセルとブレーキを踏み間違える
アクセルとブレーキを踏み間違えて事故を起こしてしまうケースが大半です。
間違えたまま途中でブレーキを踏むことなく、車ごと突っ込んでしまう大事故になるのは、よほどのことです。
想像以上に強い力でブレーキを踏み続けなければ事故には繋がらないので、普段からペダル操作を優しくすることが事故回避のために欠かせません。
そもそもアクセルとブレーキの選択を誤ってしまうほど判断力が欠如している場合、車の運転以外の日常生活でも支障が出ていると予想されます。
定期的に病院に通い、判断力や身体能力に異常がないかチェックすることも大切な対策の1つです。
周りから少し様子がおかしいと言われた時も、気のせいと軽く考えず、医療機関で調べて貰うことも重要です。
トイレに行きたくてパニックになる
トイレに行きたくてパニックになった結果、アクセルを踏みすぎて止まりきれなかったケースもあるようです。
何歳になってもおもらしは嫌なものです。特に尿より便のおもらしは深刻な問題です。
車を汚してしまったらもう乗れないほどのダメージを負うかも知れません。
尿意や便意を我慢している時はとても冷静な判断はできないため、急いでコンビニに到着することだけしか頭になく事故を起こしてしまうこともあります。
トイレの問題なら本人が恥ずかしい思いをするだけで済みますが、コンビニに突っ込んでしまうと人命が脅かされる恐れもあります。
弁償金も大変です。
漏らしても死なない、と言い聞かせ、冷静に運転するしかありません。
コンビニには子供もいる可能性があるので、事故を起こすと後悔しても悔やみきれない事態になる可能性大です。
事故は高齢者が多い
事故を起こすのは高齢者が多いのが特徴です。高齢になると判断力が低下する上、操作を間違えても咄嗟にリカバリーすることが難しくなります。
ちょっと油断した時に運転を間違えてしまうことはありえますが、判断力も身体能力も高い世代なら簡単にリカバリーできても、高齢になるとパニックになったまま何もできずに突っ込んでしまうパターンが珍しくありません。
自分では若いつもりでも衰えは確実にやってくるので、定期的に医療機関で検査を受ける必要があります。
また、運転する時は家族やヘルパーさんに同行して貰う対策も有効です。
運転技術などを普段からチェックしてもらい、不安なところがあると指摘されたらいさぎよく運転をやめる覚悟も持たなくてはいけません。