トヨタ・プリウスの車名由来
トヨタプリウスは、電気モーターとガソリンエンジンを制御しながら両方の動力を効率よく配分する「ハイブリッドシステム」を搭載した世界で初めての量産車です。
1997年に販売害開始された初代から数えて現行型が4代目となり、既に20年を超える歴史を刻んでいるトヨタの中核車種として成長しました。
プリウスの名前の由来はラテン語です。「先駆けて」「先立って」という意味を持つ単語で、まさに先進的な技術を満載したハイテク自動車の名前にふさわしいものと言えるでしょう。
その名前の通り時代の最先端を走り、年間販売台数で首位を獲得したこともあるほど好調な売れ行きを示しています。
多くのハイブリッドカーが各車から販売されている現在においても、存在感のある一大となっています。
初代 NHW1|NHWの意味は?
初代のプリウスは、かつて自動車の開発には全く未知の領域だった数々の技術が必要とされ、形とするには多くの困難が伴いました。
世界初の量産型ハイブリッドカーという革新技術は、試行錯誤の連続で何度もの失敗と改良を繰り返すという試練の連続でした。
それでも「世界の最先端を行く環境に優しい車」を目指す技術者達の執念によってついに結実し、トヨタ渾身の傑作として伝説となった車です。
なお、初代の車両型式にはNHWという名が与えられています。
前期型がNHW10、後期の改良型がNHW11となりました。
トヨタのエンジン型式の命名規則によってNZ型エンジンを搭載しているために最初の一文字がNとなり、Hは「ハイブリッド」の頭文字となります。
Wはその後続くプリウスシリーズを示す文字として用いられています。
三代目ZVW3|ZVWの意味は?
3代目のプリウスは、低価格戦略とエコカー減税のタイミングに合致したために、自動車史上稀に見るほどの大ヒットを記録したモデルとして知られています。
年間販売台数も2位以下に圧倒的な差をつけてトップに立つなど、発売当初からフルモデルチェンジまで安定して販売台数を記録しました。
2代目までと異なりエンジン型式が2ZR-FXEエンジン(Z型エンジン)を採用したことによって型番の頭文字がZとなりました。
この3代目から命名規則が変更となっており、HWがプリウス型を示す型番として採用されたために3代目プリウスはZVW30と表記されるようになっています。
一般的には30型プリウスや、3代目プリウスなどと呼ばれています。
プリウスPHV|PHVの意味は?
プリウスPHVは3代目プリウスの追加モデルとして販売が開始されました。
一般家庭でも充電ができ、その充電したパワーによって比較的長距離の皇族ができるように強化されたバッテリーを搭載しています。
プリウスが4代目にモデルチェンジしてから半年後に、プリウスPHVもフルモデルチェンジしました。現行型では標準のプリウスと内外装で差別化が図られ、プレミアム感を高めています。
Pは「プラグイン」HVは「ハイブリッド」を示し、家庭や公共の充電設備を利用し、専用のプラグ(電源コード)を差し込むことで充電が可能であるモデルという意味になります。
充電が減ってきた場合でもガソリンエンジンと併用して運行することができますので、驚異的な航続距離を実現しています。
プリウスα|αの意味は?
プリウスαは3代目プリウスの多人数乗車可能な派生モデルという位置付けで登場しました。
標準型のプリウスは一般的な5人乗り(3代目)であり、前部座席と後部座席という構成ですが、プリウスαは多人数乗車にも対応してリリースされました。
フル乗車で7人が乗れるということで、ミニバンとステーションワゴンに近い車両感覚の「もう一つのプリウス」として人気を博しています。
5ドア標準モデルのプリウスがフルモデルチェンジをして4代目に移行したあとも、プリウスαは継続生産されているモデルです。
数少ないワゴンタイプで手頃なボディサイズが支持されています。
αには「空間や使い勝手にプラスアルファの価値を付け加える」という意味が込められており、通常のプリウスにはない魅力をアピールしています。