そもそもプリウスのメリットとデメリットは何?
プリウスのメリットは低燃費であることで、国内最高レベルの燃費水準であるJC08モード40km/L(実質20~25km/L )です。
低燃費車の代表でもあるプリウスはエコカー減税の対象者で購入翌年度の自動車税75%減税と取得税免税、購入時及び3年後の減免税がメリットとして受けられます。
一方でデメリットと言えば、バッテリーの寿命や故障の懸念がありますが、現在は耐久性が大幅に改善し、バッテリー10万km保証を付け、20万km走行でもその能力を保つと言われています。
ただ、車両の価格が高く、元を取るまでに10年あるいは10万km走行しなければいけないとも言われています。
街乗りや安定走行で燃費が良いプリウスも100km/hの高速走行では燃費悪化を招きます。
税金はいくら?一般車と比べてどう違う?
エコカー減税対象車両のプリウスはどれくらい他の車に比べて減税効果が得られるのか考えてみましょう。
本来、プリウスと同じ1,800ccエンジン搭載車であれば自動車税は39,500円、自動車購入時の取得税は68,000円程(車両本体価格によって異なる)車検時に収める重量税は22,500円掛かります。
自動車税は初年度75%免税で、自動車取得税は購入時のみ全額免税、重量税は2年分45,000円免税で45,000円で150,000円弱の現在効果が受けられます。
自動車重量税は初回の3年目の車検時も免税されるため合計で150,000円以上は免税効果があります。
5年で150,000円以上の減税効果を得ることは大きな節約となるのでプリウスが選ばれる理由となるのでしょう。
保険代はいくら?一般車と比べてどう違う?
プリウスの保険代(任意保険)は加入者や保険会社の条件等によって異なるものですが、年齢を30歳として考えてみましょう。
保険会社は加入者の利用実績で保険料を変えますが、ゴールド免許の加入者には割引を適用しています。
年齢26歳以上限定で対人対物賠償を無制限とし、弁護士費用負担を付けて車両保険を設定すると130,000円程度です。
この金額は他の車両と比べてとくに高い金額ではありませんが、盗難被害の多いプリウスの場合、車両補償を充実させると意外に保険料が高くなります。
とくにエアロパーツやタイヤホイールをカスタマイズした車は盗難被害に遭いやすいと考えられ、高い補償を付けると保険料が高額化することがあります。
車検費用はいくら?一般車と比べてどう違う?
本来、車検で負担する費用は重量税と自賠責保険料+印紙代に点検整備及び交換部品実費、手数料等が掛かります。
現在は車検を請け負う業者が多く、カーディーラー以外に街の整備工場、販売店、車検専門店、買取店など様々な業者があり、それぞれに価格が違います。
カーディーラーの場合、検査機器や整備機器が充実しており、自社の取り扱う車の整備ノウハウも高いため、費用が高い傾向はみられるも安心できる点はあるでしょう。
重量税の免税メリットが受けられるため、本来であれば130,000円以上かかると考えられますが、100,000円未満となるでしょう。
走行距離の少ない車であれば、整備箇所が少ないので80,000円程度で済むこともあります。
ガソリン代はいくら?一般車と比べてどう違う?
プリウス最大のメリットの燃費ですが、ガソリン代で他の車と比較してみると大きな差が出ます。
運転にもよりますが、普通のガソリン車の1,800ccで12km/L燃費として、プリウスの場合平均データ実燃費が25km/Lであるため、倍以上の燃費となります。
満タン給油で45Lなので1,000km以上は楽に走行可能であるため、1か月に1回未満の給油で済むでしょう。
ガソリン車が同じ条件で走行すると月に2回の給油で、単純に2倍以上の燃料は消費するはずです。
エコモードやEVモードで低燃費走行を意識して運転すればさらに燃費向上につながるため、普通のガソリン車と比べると圧倒的に燃費は良いです。
年間ガソリン代は平均で65,000円と言われています。
駐車場代はいくら?一般車と比べてどう違う?
プリウスを新車で購入した場合、一軒家に住んでいる人でもなければ駐車場代は当然掛かります。
この費用は意外と大きく、かなりの負担になるケースもあります。駐車場代は、首都圏に住んでいると仮定した場合、安くても1万円、平均すれば2万円~3万円となります。
地方では数千円あたりが相場で、場所によって異なりますが、高くても1万円あたりで収まります。
しかしこの金額は乗る車の車種によって上下します。
というのもプリウスのような横幅のあるセダンの場合、駐車場によっては制約がある反面料金が安めのピット昇降機やタワータイプといった機械式のタイプが利用出来ません。
選択肢が狭まる事が考えられ、料金が高めになる可能性が高まります。
一方、他の一般者であれば機械式も利用出来て駐車場代を抑える事が出来ます。
その他かかる費用は?(オイル交換・フィルター交換費用)
プリウスに限らず、車を安心に乗り続ける為には定期的なメンテナンスが欠かせず、これにもかなりの費用が必要です。
オイルの交換は1年に1回もしくは15万km、オイルフィルターは2年に1回の交換が推奨されています。
その前提だとオイル周りだけで1年あたり7,000円前後、ワイパーなどを入れるとメンテナンス代だけで1年1万円は掛かります。
これに加えて、1年点検には15,000円前後、2年ごとにある車検でラジエター液、補機バッテリー、ブレーキパッドなどを交換すると85,000円前後、これに車検代およそ80,000程掛かると計算すると車検ごとに170,000円ぐらいは掛かります。
さらに故障箇所などが見つかるとこの金額に上乗せされます。
まとめるとプリウスの1年あたりの維持費トータルはいくら?
プリウスを維持していくのに掛かる1年間の費用は平均金額で計算すると、車本体を維持していくメンテナンス費用に1年あたり25,000円程度かかります。
車検の年だと17万円程度です。
これに加えて、ガソリン代が年間5万円、駐車代が2万円、任意保険が10万円、自動車税が3万円として計算すると1年あたり26万円、1ヶ月計算だと25,000円の費用は最低でも掛かる計算です。
これが3年になると車検が加わる事になるので、3年トータルで850,000円近くの出費です。
しかし、これはなるべく安く見積もっての計算なので、実際には多少のズレはあるでしょう。
駐車代やガソリン代を安くする事が出来ればこれよりは安く済ませる事も出来ますし、その逆もあり得ます。
ハイブリッドの「駆動用バッテリー」の交換は考えなくていいのか?
プリウスには「補機バッテリー」と「駆動用バッテリー」の2種類が存在します。
「補機バッテリー」は普通の車で言う所の、いわゆる通常の「バッテリー」に相当するものです。
2年~3年で交換が必要でその費用は40,000円程です。
一方「駆動用バッテリー」はメーカー保証で、5年間または10万km までが保証期間になっています。
一般的に、ハイブリッドカーの「駆動用バッテリー」の寿命は15万km~20万kmです。
余程のヘビーユーザーでなければこの距離に到達する事は少ないです。
そう考えると新車で購入した時は「駆動用バッテリー」の交換は、ほとんど考えなくても良いでしょう。
万が一交換する事があったとしても普通の使い方であれば、10年以上しないと寿命となる距離に達しません。
もし交換するとなった場合は15万円前後の金額を請求される可能性があり、そうなったら次の車の検討に入るのが懸命でしょう。
「軽自動車」と「普通車」と「プリウス」どれが維持費が安い?
これ程多額の費用が掛かるのであれば、軽自動車や普通車でも良いのではと思ってしまいますが、実際にはどうなのでしょうか。
まず軽自動車とプリウスの維持費を比較すると、プリウスが優位なのはガソリン代のみです。
それ以外は、保険を除けば軽自動車に分がありその金額は月額にして3,500円程度、年間にすると40,000円程度の差です。
他の普通車と比較すると、あらゆる面でプリウスの方がお得です。
特にガソリン代とエコカー減税のおかげで重量税が掛からないのが大きいです。
その差は同型タイプの普通車と比較すると、1年あたり90,000円前後の差です。
軽自動車、プリウス、普通車の三者を比較すると一番維持費が安いのは軽自動車ですが、走行性能や安全性、燃費の面では、プリウスの方のメリットも捨てがたいでしょう。
まとめ
今回はプリウスの維持費について調べてみました。
走行性能や燃費が非常に効率が良い事が分りました。
気になる駆動バッテリーもそこまで壊れずに交換も余程の事が無い限り問題なさそうですね。
参考になさってください。